英語の多読にはビジネス書がお薦め

こちらの記事(英語の多読はKindleで)で

  • なぜ「多読」が必要なのか
  • なぜ「Kindle」がいいのか

について書きましたが、「それはわかったけど、実際に何を読んだらいいのか迷っていて...」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そのような方に私がお薦めしたいのが、ビジネス書(もしくは自己啓発)です。

その理由は以下でご説明しますが、先に、それ以外の選択肢について、私の考えを述べさせていただきます。

 

英字新聞等(のニュースサイト)は上級者向け

英語のリーディング練習といえば、よく出てくるのが「Newsweek」「TIME」「Financial Times」あたりでしょう。

もしあなたがすでにこの辺りを日常的に読まれているのであれば、とても素晴らしいことであり、単純に尊敬します。

というのも、これらを読むのはとても難しいからです。

単純な英語力以外に、以下のスキル・知識が求められます。

  • 独特の短縮表現を理解できる(見出しなど)
  • 英語の慣用表現に詳しい
  • その記事の話題について、背景となる知識を持っている
  • 知らない固有名詞が出てきても、何を指しているのか戸惑わない(人名、地名、企業名、組織名、星の名前、など)

将来的にはともかく、はじめは、もっと簡単なところからスタートすべきでしょう。

 

子ども向けのフィクションもけっこう難しい

これ、トライして挫折した方も多いのではないでしょうか?

不思議の国のアリス」や「美女と野獣」など。

読んでみていただければわかりますが、この手の本もけっこう難しいです。

たとえ子ども向けであっても、やっぱり文学ですので、日常的にはあまり使われない単語や表現がよく出てきます。

文学で「凝った表現」や「気の利いた表現」が用いられるのは、洋の東西を問いません。

さらに、書かれた年代が古いと、古い表現もしばしば出てきます。

 

そして、難しいわりに、あまりおもしろくありません。

いや・・・その・・・、もしあなたに子どものような純真さがあれば、楽しめるのかもしれません。

ですが、私のようなスレた大人には無理です...

 

とはいえ、いろいろと手を出してみるのはいいことですので、もしあなたが何かトライしてみたいということであれば、こちらの本をお薦めします。

 

Diary Of A Wimpy Kid (Book 1)
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Jeff Kinney
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小学生(だったと思います)の男の子が書いた日記という設定で、日常の出来事やいたずらの話が、やや斜に構えた目線で書かれています。 

 

また、「スヌーピー」(マンガのタイトルは「PEANUTS」ですが)は、「まだガッツリ本を読むのは自信がないので、優しいものから入りたい」という方にはお薦めです。

比較的簡単な英語で文章も短いわりに、話にメリハリやオチがありますので、きっと楽しく読めるはずです。 

一例としてこちらを挙げておきますが(安いので)、ほかにもたくさん出ておりますので、興味があればご自身で探してみてください。 

 

Peanuts: The Snoopy Special #1
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なぜビジネス書がいいのか

【理由①】読んでいておもしろく、普通に勉強になる

慣れない英語でがんばって読もうとする以上、おもしろくないものを読むのはやっぱり辛いです。

多読は「継続」しなければなりませんが、辛いことはなかなか続けられません。

その点、ビジネス書や自己啓発書は、自分の興味に沿うものを選べば楽しく読むことができますし、普通に勉強にもなります。

 

【理由②】表現や言葉がわかりやすい

ビジネス書の表現が、文学などに比べてわかりやすくなるのは、英語の本でも同じです。

何より、ビジネス書では同じ話が何度も繰り返されるため、英語を勉強中の身にはとても助かります。

(ビジネス書では、「言いたいこと → 実例や体験談 → 言いたいことの言い直し」というような構成になっていることがよくあります)

これ、日本語で読んでいると、「同じこと何度も書いているだけじゃん」「ポイント絞ったら10分の1ぐらいにならない?」なんて思ったことありません?

英語の場合は、このようになっているおかげで、単語や文章に理解できないところがあっても、前後を読めば何が言いたいのかはだいたいわかるため、読んだあとに「わかった感」が得られます。

多読の場合は、全部をきちんと理解する必要なんてなく、「要するに何が書かれているのか」さえ掴めれば十分です。

「同じことを繰り返しているな」と感じたら飛ばし読みをしたってかまいませんし、むしろ読書スピードを磨けますよ。

 

【理由③】意外と表現の幅が広い

ビジネス書に出てくる表現の幅は意外に広いため、実践的な表現を思いの外幅広く学べます。

(もちろん、文学的な凝った表現にはめったに出会いませんが)

たとえば、「上司とこんな会話してたりしない?」というような文脈で実際の会話の例が出ていたりして、参考になることがあります。

 

いくつか具体的にご紹介

以下、ご参考程度に、私が読んだことのあるものをご紹介しておきます。

もちろんほかにもいろいろな本が出版されておりますが、もしあなたがこれからトライされるのであれば、「すでに日本語版が出ていて、しかもベストセラーになっているもの」から手をつけてみるのがいいでしょう。

 

7つの習慣 ※日本語版タイトル

 

有名な「7つの習慣」の英語版です。

読まれたことがある方も多いと思いますが、もし「あまり覚えていないなぁ」というような場合には、この機に英語版で再読してみてはいかがでしょうか?

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法 ※日本語版タイトル
Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box (Large Print 16pt)
Arbinger Institute
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こちらは「7つの習慣」ほどメジャーではありませんが、日本語版もけっこう売れたものです。

内容は「7つの習慣」と被るところがあるのですが、こちらは全体に小説仕立てになっていますので、違った読書を楽しめます。

 

プラットフォーム革命 ※日本語版タイトル
Modern Monopolies: What It Takes to Dominate the 21st-Century Economy
Alex Moazed Nicholas L. Johnson
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こちらは、上記2冊に比べればベストセラーとは言い難く、私の趣味嗜好が多分に反映されたセレクトですが。

「こういう本もありますよ」という程度のご紹介ですので、みなさまも、ぜひご自身のご興味のある領域の本を探してみてください。

 

以上、長い記事になりましたが、みなさまのお役に立てることがありましたら幸いです。