シドニー留学 - どんなところか?(地理・気候)
今回から、オーストラリアのシドニーに留学していたときの体験などを書いていきたいと思います。
シドニーには、2017年8月下旬から11月下旬までの12週間ほど留学しておりました。
※シドニーと言えば、やっぱりオペラハウスでしょうか。
これはフェリーの上から撮った写真です。
まずはシドニーがどのようなところかを書こうと思いますが、フィリピン・セブ島やマルタに比べればはるかに有名な都市ですので、「別にわざわざ説明してもらわなくても...」と思われる方もいらっしゃるとは思います。
ただ、私自身は、留学を決めてからはじめて知ったり、実際に行ってみて肌で感じられたりしたことが多々ありましたので、そのようなことを書いていきたいと思います。
首都ではない
これはご存知の方も多いと思いますが、シドニーはオーストラリアの首都ではありません。
オーストラリアの首都は「キャンベラ」です。
なんでも、もともとはシドニーとメルボルンがオーストラリアの二大都市であり、どちらを首都とするかで争っていたのですが、平和に間を取ってキャンベラに首都を置くということで決着したそうです。
実際に地図で見てみると、キャンベラはだいたい2都市の中間に位置しています。
「ではその前はどこが首都だったんだろう?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、軽く調べた限りでははっきりとはわかりませんでした。
キャンベラが首都になったのと、オーストラリアがイギリスから独立したのが同時期であり、それまでは首都というものはなかったということでよさそうですが。
ちなみに、キャンベラはもともと栄えていたわけではなく、今も栄えているとは言えないところみたいです。
けっこう南の方にある
オーストラリアに行かれたことのない方でも、オーストラリアという大陸の形はある程度イメージできると思います。
ですが、「シドニーはどこにあるか?」と問われたときに、おおよそでも位置を地図上で示せる人は、けっして多くはないのではないでしょうか?
(少なくとも私はダメでした)
実際に世界地図をご覧になっていただけるとわかるのですが、シドニーはオーストラリアの中でもけっこう南の方にあります。
かつ、東側の海沿いです。
調べて見たところ、シドニーの緯度は南緯33.8度で、南アフリカの喜望峰(南緯34.3度)とほとんど変わりませんでした。
「だからどうしたの?」って聞かれても困るのですが...
寒暖差が大きい
「寒暖差が大きい」というのは、いろいろな点で言えます。
オーストラリアは南半球にあるため、日本とは四季が逆だというのは私もわかっていたのですが、実際に行ってみると、やはりとても差を感じました。
私がシドニーに行ったのは8月の終わりごろで、東京の「まだまだ残暑」という気候から、シドニーの「もうすぐ春だけどまだ冬」という気候にがらっと変わったため、はじめのころはとにかく寒くて仕方がありませんでした。
また、これはガイドブックなどにも書いてあったためわかってはいたのですが、一日の寒暖差が大きいため、「昼はTシャツだけでもいいぐらいだけど、夜は上着もほしい」というような日もけっこうありました。
一方で、これはガイドブックなどの情報に微妙なところがあるのですが、夏は「酷暑」と言ってもいいぐらいまで気温が上がります。
ガイドブックなどには、夏は最高気温が30℃程度で、年間を通して最高気温と最低気温に大きな変動はないというグラフが載っているのですが、今年(2018年)の1月ごろには、連日40℃前後の日が続いていたようです。
昨年の夏も同様だったと聞いており、今年だけというわけではありません。
「ガイドブックの情報は月ごとの平均値であり、日単位で見た場合の最高気温よりは低い値になる」ということかもしれませんが。
地球温暖化のために、近年どんどん気温が上がっているというのもあるのでしょう。
花粉症がある
・・・と、花粉症の人をビビらせるような見出しをつけましたが、多くの人は、そんなに気にしなくても大丈夫だと思います。
私の場合、東京では、毎年2月下旬ごろから4月上旬ごろまでは大変なのですが、それ以降は問題はなく、秋も全く問題ありません。
シドニーにいたときは、暖かくなってきたころに、一日のうちで数時間だけくしゃみ・鼻水が続いたことがあり、「なんだこれ、もしかして花粉症?!」と慌てたことがありました。
調べたところ、案の定シドニーにも(というかオーストラリアにも)花粉症があることがわかったのですが、日本とは杉の量や種類が違うみたいで、その後は問題ありませんでした。
ですが、私よりも重度の花粉症で、日本で秋にも症状が出たりするような方は、注意しておいた方がよさそうです。
とはいえ、季節が逆の日本で、行く前に薬を処方してもらうようなことができるのかわかりませんが。
(現地の薬局に花粉症のポスターがありましたし、現地にも薬はあるにはあります)
今回はここまでで。
次回もシドニーのことを書こうと思います。
マルタ留学 - 勉強だけでなく観光も
今回は、 マルタでの観光について書きたいと思います。
もちろん、マルタには英語の勉強のために行ったのですが、こちらの記事(マルタ留学 - どんなところ?)にも書きましたように、普段すごしている場所からして景色がきれいで気候も温暖であり、どうしたって浮かれた気持ちになってしまいます。
日本人がわざわざヨーロッパまで行くわけですから、楽しむべきところは楽しまないと損ですよね?!
そんなわけで、今回はマルタの観光面のお話を、私が体験した範囲でお伝えしたいと思います。
国内旅行感覚でヨーロッパに行ける
いきなりマルタがあまり関係なくなってしまいましたが、個人的に一番よかったのは、EU内に拠点ができたことでした。
国内旅行の感覚で、気軽に他のヨーロッパの国々に出かけることができてしまいます。
私は、留学期間中にバルセロナ(1日学校を休んで2泊3日)とローマ(1泊2日)に行ってきたのですが、週の前半に行き先を決めてネットで航空券とホテルを予約し、その週末にバックパック一つで旅行に出かけるというノリでした。
「そうだ、今週末はバルセロナに行こう」で行けちゃうなんて、最高じゃないですか??
同じ学校の日本人の女の子に至っては、1ヶ月の休学を学校から認めてもらい、ヨーロッパ・バックパッカー旅行に出かけていました。
ビーチがきれい
もちろんマルタにも観光スポットはいろいろあり、一番はやっぱりきれいなビーチでしょう。
マルタには何ヶ所かとくに美しいと言われているビーチがあるのですが、残念ながら、友だちがほとんどできなかった私が行ったのは1ヶ所だけでした。
それが下の写真で、海は本当にきれいです!
ただし!
週末の午後に行ってしまったため、人が多くて本当に大変でした...
下の写真でどこまで判別できるかわかりませんが、とにかく人、人、人...
とても海に入ろうとは思えず、早々に退散しました。
※コミノ島のブルーラグーンというところ。
数千年の歴史を持つ遺跡
マルタには長い歴史を持つ遺跡がいくつかあり、中にはおよそ5000年前に建てられたと言われているものもあります。
5000年前って何だかもうよくわからない世界ですが、調べてみたところ、「ギザのピラミッド(クフ王のピラミッド)」が、だいたい同じころに建てられたと言われているようです。
そのような遺跡の一つが下の写真の「イムナイドラ神殿」で、まあ、ピラミッドほどインパクトのあるものではありませんが...
※イムナイドラ神殿。
真ん中に人が写っているように、中にも入れます。
場所は郊外にあってバスで1〜2時間程度かかり、バスの本数も少ないため、わりと行くのが大変でした。
正直なところお勧めとまでは言えませんが、海の近くのため眺めはよく、ほとんど何もないド田舎で青い空と地中海を見渡しているだけで心洗われるものはありました。
ヨーロッパらしい古い街並み
滞在しているうちに日常化してしまい、ありがたみが薄れがちではあるのですが、古い街並みの美しさは、やはり格別のものがあります。
中でも一番有名なのは、世界遺産にも登録されている首都ヴァレッタだと思いますが、手元にいい写真がなかったため、代わりにゴゾ島というところに行ったときの写真を載せておきます。
※ゴゾ島にあるチタデルの要塞からの眺め。
私の腕とスマホのカメラでは、実際に見下ろしていたときの爽快さを伝えきれないのが無念なところですが...
みんなパーティー大好き
最後に、観光とは少しずれますが、学校の近く(徒歩5分ぐらい)の繁華街で撮った写真も載せておきます。
※学校の近くの繁華街。
初詣みたいになっていますが、特別な日ではなかったと思います。
私がローマ旅行から帰ってきた土曜日か日曜日の夜だったのですが、深夜0時を過ぎていたにも関わらずこの人混みで、「いったい何事か」という感じでした。
おそらく、ヨーロッパやラテンの国から来ている人たちは、このような感じで毎週末(もしかしたらほぼ毎日?)夜通し騒いで楽しんでいるのでしょう。
日本人(というかアジア人)もどこかにはいたのでしょうが、見かけはしませんでした。
今回で、マルタ留学についてはいったん終わりになります。
気が向いたら、その他のエピソードなどをそのうち書くかもしれません。
マルタ留学 - ESE⑦(英語の苦労話)
今回は、「ESE Malta」での英語の苦労話を書きたいと思います。
以下は個人的な体験談ではありますが、今後留学される方には参考になる部分もあるはずです。
また、マルタ固有の話というわけでもありませんので、他の欧米系の語学学校に留学される場合でも参考になると思います。
ESEについてのこれまで記事は、こちらをご覧ください。
INTERMEDIATE(中級者)になるとだいたいみんなしゃべれる
こちらの記事(マルタ留学 - ESE(コース・レベル分け))に書きましたように、事前のオンラインテスト&インタビューの結果でレベルが分けられます。
私の場合は、おそらくオンラインテストがそれなりにでき、インタビューでも最低限の受け答えはできたために、「INTERMEDIATE(中級者)」に振り分けられました。
が、「INTERMEDIATE」ぐらいになると、だいたいみんな普通にしゃべれるんです。
こちらから見ると、「そんなにしゃべれるんだったら語学留学なんかしなくてよくない?」ってレベルです。
これは、ヨーロッパやラテンの国から来た人たちだけでなく、日本人の女の子たちも同様でした。
(日本人の男の子はダメだったということではなく、同じクラスになることがなかっただけです)
要するに、私のように「受験勉強してきて知識はそれなりにあるけど、使える英語が身についていない古い人間」だけがついていけなくなるという、よくある話です。
初日の授業のあと講師からレベルを下げたいか聞かれ、くやしかったのでそのまま残りましたが、そのあともずいぶん苦労しました。
ただし文法はわかっていない人が多い
上に書いたとおり、ほかの生徒は普通に話せている(ように聞こえる)のに、私はそんなに話せず聞き取れずで落ちこぼれ感が半端なかったのですが、それを多少埋め合わせてくれたのが文法の知識でした。
テキストにはいろいろな問題が載っているのですが、たとえば「書かれている英単語を並べ替えて意味の通る文章にする」みたいな日本の受験英語でもわりとよくある問題が、全然できない人が多いんです。
つまり、みんなペラペラとしゃべっているように聞こえても、実は語順は適当で、文法はよくわかっていないということが少なくありません。
私が聞き取れなかったのも、みんなの英語がデタラメだったせいという側面が多少はあったのだと思います。
だいたいみんな母国語訛りがある
さらに、少しずつ慣れていってわかったのですが、みんなそれぞれに固有の訛りを持っています。
こちらの記事(マルタ留学 - ESE⑤(ゆかいな生徒たち))にある、H音を発しないブラジル人の女の子の件も、その子に限った話ではなく、ポルトガル語・スペイン語圏の人たちにはありがちなものでした。
ほかにもトルコ人が「doctor」を「ドクトル」と発音していたこともありましたし、私が聞き取れなかったものの中にも、訛りのせいというものはたくさんあったのだと思います。
もちろん、日本人にも共通的な訛りはありますので、お互い様ということでしょう。
ところで、訛りは英語では「accent」と言います。
昔学校で教わったときは、「アクセント」は「どこを強く読むか」のことだったと思いますが、どこでねじれてしまったのでしょうか?
この日本語でいう「アクセント」は、英語では「stress」です。
紛らわしいですよね...
とは言ってもリスニング教材は聞き取れない
「おれが聞き取れないのはみんなの訛りのせいだったのかー」で済めばよかったのですが、残念ながらそんなことはなく、テキストの付属CDを使ったリスニングでも、やっぱりついていけませんでした。
(授業中に、CDを使ってリスニングの練習をすることがときどきありました)
これはその後あれこれと手を出してみてわかったのですが、日本の市販の教材で、ここまでのスピードのものはほとんどありません。
にも関わらず、ネイティブのナチュラルスピードよりは、まだ少し遅くなっています。
つまり、日本の本屋で見かける市販教材のほとんどは、音声の点では初学者・初級者レベルにすぎないものということであり、そんなことでいいのかと疑問に感じております。
とはいえ、私も上記のスピードについていけるほどではなく、まだまだ勉強中の身ではありますが。
今回はここまでで。
次回も、引き続きマルタ留学のことを書くつもりです。
マルタ留学 - ESE⑥(授業の様子)
今回は、「ESE Malta」の授業の様子について書きたいと思います。
ESEについてのこれまでの記事は、こちらをご覧ください。
授業は大きなテーブルを囲んで
授業は、大きなテーブルを囲んで座る形で行われます。
講師も基本的には座っていますので、座談会のようなイメージでしょうか。
講師の座る席だけだいたい決まっており(ホワイトボードの近く)、生徒は基本的には自由です。
テーブルは丸いものと四角いものがありましたが、いずれにせよ教室ぴったりという感じで、決して広くはありませんでした。
(授業中にトイレに行くときに、後ろを通るのに少し気を使う)
ちなみに、シドニー留学のときは、2〜4名がけの小さいテーブルに分かれて座る形で、個人的にはそちらの方がよかったのですが、そこまでの差はありません。
講義よりも実践重視
これはシドニー留学のときも同じだったのですが、授業は単なる講義形式ではなく実践が重視されており、生徒同士での会話練習に多くの時間が割かれます。
たまにロールプレイのようなことを行うこともありましたが、通常は、授業で出てきた話題や文法をネタにして、お互いに質問し合うといった程度のものでした。
そのためフリートークになることもよくありましたが、だからといってダメということはなく、脱線しすぎなければ、より実践的と言える側面もあると思います。
講師もその間放置しているわけではなく、我々の会話に耳を澄ませていて、文法や発音がおかしかったら訂正してくれます。
(そんなに割り込んではきません)
ペア組みについては、上述のとおりみんなで大きなテーブルを囲んで座っている状態で、講師がレッスン開始時にペア(余りが出るときはそこだけ3人)を指定します。
基本的には隣同士でペアを組ませるだけですが、同郷人(もしくは母国語が同じもの同士)が並んでいるときには、席替えさせられることもありました。
内容によっては、3人ずつに分けられたり、全体で半々のチームに分かれたりすることもありました。
出席率は高くはない
以前の記事(マルタ留学 - ESE①(学校や寮のこと))にも書きましたが、マルタのようなリゾート地でみんながそんなにまじめに勉強ばっかりしているわけもなく、出席率は高くはなかったです。
(私のような友だちのできない中年男性は、授業に出るしかなかったのですが...)
たとえば、10名のクラスなのに5名しか来ていない、ということもちょいちょいありました。
出席日数はチェックされていて、あまり出席率が低い(ボーダーラインは80%ぐらいだったと思うのですが、定かではありません)と卒業証書がもらえないといったペナルティーはあるのですが、しょせん語学学校の卒業証書ですしねぇ...
遅刻にはそこまで厳しくはありませんが、最低限の規律はあり、15分を過ぎたら出席は認められないことになっておりました。
一応カリキュラムがある
こちらの記事(マルタ留学 - ESE③(授業について))でご紹介したテキストは、いわゆる「教科書」と変わらないものですので、授業にも流れ(カリキュラム)があるにはあります。
テキストの目次は下の写真のようになっており(わかりにくいかもしれませんが)、各章でどのような文法、語彙などを扱うかも決まっています。
※テキストの目次。
あるべき論で言えば、第1章から教わることができた方がいいのでしょうが、週単位で生徒が次々と入れ替わる以上、個々の生徒に合わせることは不可能であり、現実には途中の章から入って途中の章で抜けることがほとんどです。
授業のペースは1週間に1章ずつ程度で、このテキストは全部で16章ありますが、たしか12週間で1周したと思いますので、途中の章が飛ばされるか、1週間に2章進むことがあるのでしょう。
結果として、最初の週にいきなり「先週やった○○を使って〜」みたいなものに出くわすこともありますが、講師も最低限のフォローはしてくれますので、あまり問題にはなりません。
それでも「文法などに不安があるのではじめからきちんと教わりたい」という人は、そもそも海外留学ではなく、日本で日本人の講師に教えてもらえる環境の方がいいでしょう。
以上は、シドニー留学のときも同じようなものでした。
今回はここまでで。
ESEについては、こちらの記事もご覧ください。
マルタ留学 - ESE⑤(ゆかいな生徒たち)
今回は、「ESE Malta」で出会った留学生たちについて書こうと思います。
ESEについてのこれまでの記事は、こちらをご覧ください。
留学生の国籍は?
はじめにお断りしておきますと、以下は私個人の経験に基づいたものであり、正確に数を数えた調査結果でもありませんので、何卒ご理解ください。
また、私が留学していたのは2017年6〜7月でしたが、国籍割合や年齢層などは時期によっても変わると思います。
留学生の国籍はバラエティーに富んでおり、地域別ではヨーロッパ:ラテン:アジア = 5:3:2といったところでした。
(正確には「ラテン」ではなく「ラテンアメリカ」というべきなのかもしれませんが、個人的にピンと来ないので「ラテン」で行きます)
国別ではトルコが一番多かった印象がありますが、「実は日本だったのかも」という気もします。
今できる範囲で思い出してみたところ、下の表のような国々から集まってきておりました。
ヨーロッパ | トルコ、ロシア、キプロス、ドイツ、オランダ、イタリア、オーストリア |
ラテン | ブラジル、ベネズエラ |
アジア | 日本、韓国 |
実際には、まだまだほかの国からも来ていたと思うのですが(とくにラテン)、このあとのシドニー留学と記憶がごっちゃになってしまっていて、きちんと思い出せた結果が上の表になります。
なお、トルコやロシアは正確にはアジアに(も)含まれるのかもしれませんが、私の主観でヨーロッパに含めました。
日本人や他のアジア人は?
日本人は意外と多く、全体の1〜2割を占めていたと思います。
私の経験で言えば、10〜15名程度のクラスに、私を含めて2〜3名の日本人が常にいる状態でした。
(留学生は週単位で少しずつ入れ替わります)
さらに、日本人の8割ぐらいは20代の女の子で、しかも、ヨーロッパの暖かい土地にいるせいか、向こうから気軽に話しかけてきてくれる人が多かったです。
要するに・・・、天国だったんです・・・
ああ・・・あのときに帰りたい・・・
・・・気を取り直して。
私の周りには、ほかのアジア人は韓国人しかおらず、割合はざっくり日本人の半分ぐらいでした。
シドニー留学のときはタイ人と台湾人もまあまあいましたので、大きな違いだと思います。
中国人には出会いませんでしたが、おそらくこれから増えていくのでしょう。
男女比や年齢層は?
全体的には、男女比はまあ半々ぐらいだったと思います。
ただ、最終週だけ、なぜか「女の中に男が一人」状態に...
正直、これはちょっと辛かった...
下がそのときの写真です。
※最終週のクラス。
右から二人目のグレーのボーダーシャツを着ているのが講師です。
この人はとてもよかった。
年齢層は、やっぱり20代が一番多かったと思います。
3〜40代でバリバリ仕事しているという人には出会わなかったのですが(たぶん)、そのような人は、来ていたとしてもビジネス英語コースだったのかもしれません。
とくに記憶に残っている人たち
オタクなドイツ人の男の子
見た目にもちょっとオタクっぽい19歳の男の子だったのですが、「日本のアニメが好きだ」という話になり、私もそこそこは知っているため、「ドイツ人が好きなものぐらいなら何でもわかるぞ、どんと来い!」と思って何が好きか聞いたところ、返ってきたのがこのアニメ。
こんなの知らんがな...
YouTubeで少し見てみたのですが、エロ系要素がふんだんに含まれておりましたので、閲覧時にはくれぐれもご注意を。
違う星のもとに生まれたイタリア人
要はイケメンってだけなのですが、なんかもう嫉妬も生まれないレベルと言いましょうか。
髪がもじゃもじゃで、アニメのカウボーイビバップに登場する「スパイク」のような感じだったのですが、 顔の端整さもアニメキャラに劣らないものがあり、もう実写化するならあの人しかいないですね。
よれよれのタンクトップを着ていることもあったのですが、それがまたサマになっていて...
自信を持ってHを発音しないブラジル人の女の子
学校の近くに「Hugo's」というお店があり、授業でそのお店を話題にしたのですが、はじめ「ヒューゴーズ」のように発音していても通じず、文字で書いたところ、「ああ、『ウゴー』ね」と...
いや、英語ではHを発音しますから...
まあ、この件に限らず、この女の子に限らず、母国語が英語に近い国の人たちは、間違った発音で堂々とベラベラと話す人が多いため、苦労されている方も多いのではないでしょうか。
もっとも、日本人にもカタカナ語の癖などありますし、お互い様かもしれませんが。
政府が信じられないと嘆いていたベネズエラ人
あるときに「うそ」だったか「政府」だったかがテーマになったときに、ベネズエラ人の女の子が「政府のことが全く信用できない」と話していたのが、ある意味では一番印象に残っているできごとです。
もし「何のこと?」という人がいましたら、「ベネズエラ」だけで検索していただければ、いかに悲惨な状況にあるかがわかっていただけると思います。
その子とはあまり親しくはなれず、Facebookも交換しなかったため、いまではどうなっているのかわからないのですが。
海外に語学留学に来ていたくらいですので、親はそれなりの地位や身分の人だったのだとは思いますが、必ずしもそれが何かを保障するわけでもないでしょうし。
ただ、けっして明るい話題ではないのが難しいところですが、このとき以来ベネズエラのニュースが目に止まるようになり、自分にとって「知らない世界の関係のない話」ではなくなりました。
このような変化こそが、留学して一番よかったことかもしれません。
今回はここまでで。
ESEについては、こちらの記事もご覧ください。
マルタ留学 - ESE④(講師について)
今回は、「ESE Malta」の講師のことを書こうと思います。
ESEについてのこれまでの記事は、こちらをご覧ください。
講師はどこの人?
講師は、マルタ人かネイティブの人(イギリスなどの出身)がほとんどです。
マルタにはマルタ語という母国語もありますので、マルタ人はネイティブとは言えないのでしょうが、英語も公用語となっているぐらいですし、少なくとも私レベルの人間が聞いていて気になるようなことはありませんでした。
ただ、一度リタイアしたあと復帰したのか臨時で働いていたのかといった感じのおじいさんの講師がいて、何を言っているのか非常に聞き取りづらかったり、話していてもちょいちょい間が空いたり(言葉が出てこなかった?)ということはありました。
ですが、これはネイティブかどうかや英語力とは関係のない話でしょう。
(その講師がネイティブだったかどうかはわかりません)
スキルにはバラツキあり
一個人としての英語力とは別に、講師としてのスキルももちろん重要で、むしろこちらの方が大切ですが、実際にはやっぱりバラツキがあります。
個人的には、メインのクラスの講師が「当たり」だったのでよかったのですが、上述のおじいさんのように「なんだかなぁ...」という講師もチラホラいました。
前回の記事(マルタ留学 - ESE③(授業について))に書いたとおり、基本的には教材をもとに授業が進められるのですが、さすがに「解説 → 問題演習 → 答え合わせ」が淡々と繰り返されるだけということはありません。
講師の裁量で(たぶん)、ゲームをしたり雑談で盛り上がったりということもあったのですが、当然、盛り上がらないこともしばしばありました。
こういうものは完全に講師の力量に依存しますが(生徒の質や姿勢にも依存しますが)、授業そのもののよし悪しにも影響しますので、あまり「はずれ」ばかりを引くようだと、留学そのものが台無しになりかねません。
もちろん、講師に不満がある場合はクラスを変えることも可能だとは思いますが、ほかに同じコース・レベルのクラスがなければ、満足のいく変更ができない可能性もあります。
この点に関しては、セブ島留学のように一日に何名もの講師にマンツーマンで教わる形であれば、講師の変更も比較的容易になりますし、多少「はずれ」の講師が混じっていても、むしろいい勉強になると思えたりもします。
欧米系の語学学校に留学する場合には、講師の当たりはずれによって留学の質が大きく左右されるリスクがあることは想定しておくべきでしょう。
(私個人の経験では、シドニー留学もマルタのときと同じようなものでした)
使うツールが違うことも
一部の教室に(一教室だけだったのかも)、ホワイトボードとプロジェクターが連動したツールがあり、そのツールを使って授業を行う講師もいました。
そのツールがその講師専用(私物?)なのか、共用物だけどその講師だけが好んでいたのかはわかりませんが。
おそらくは別の製品でしたが、イメージとしては、こちらのようなものでした。
そもそも授業でプロジェクターを使う必要性がほとんどなかったため、実際にはあまりありがたみは感じなかったのですが、「最近はいろいろなツールがあるんだなぁ」とちょっと感心しておりました。
最近の日本の学校がどのようになっているのか知らないのですが、日本でも取り入れられていたりするんですかね?
(どちらかと言えば企業向けなのかもしれませんが)
午後のクラスは講師が週替わり
これは評価が難しいところですが、午後のクラスは毎週講師が変わっていました。
当時は同じ講師にずっと教われた方がいいと思い、不満に感じていたのですが、今にして思えば、いろいろな講師に触れることができてよかった部分もありました。
「はずれ」の講師を引いても一週間我慢すればいいわけですし。
午前のメインのクラスは基本的には同じ講師に教わり、午後のサブのクラスは様々な講師に教わるということで、バランスが取れていたようにも思います。
今回はここまでで。
ESEについては、こちらの記事もご覧ください。
マルタ留学 - ESE③(授業について)
今回は、「ESE Malta」の授業について書こうと思います。
ESEについての過去の記事は、こちらをご覧ください。
なお、以下はあくまでも私の実体験に基づいたものであり、コースの違いなどによって記載内容と異なる点もあると思いますが、何卒ご容赦ください。
授業時間
授業時間は、下表のようになっておりました。
午前のクラス(前半) | 90分 |
(休憩) | 30分 |
午前のクラス(後半) | 90分 |
(昼休み) | 45分 |
午後のクラス | 90分 |
学校のホームページを見ると、授業時間が「90分」ではなく「45分 × 2コマ」のように書かれていますが、実際には90分間続けて授業が実施されていました。
ちなみに、トイレに関しては、授業中でも黙って勝手に行ってしまいます。
個人的には、最初の休憩時間が長すぎる一方で、昼休みが短かすぎると思っていましたが、留学生仲間の女の子などは、おしゃべりに花が咲いて30分でもむしろ足りないようでした。
授業形式
前回の記事(マルタ留学 - ESE②(コース・レベル分け))にも書きましたが、午前のクラスだけを選択することや、午後はマンツーマンレッスンを受けるようにすることもできます。
そのため、午前のクラスが「メイン」で、午後のクラスは「サブ」のような位置付けになっておりました。
午後のクラスの授業を受ける生徒は半数ぐらいに減るため、前回書いたように、他のコースの生徒と一緒に授業を受けることもありました。
また、午前の前後半は同じ講師なのですが、午後は基本的には別の講師に変わります(授業内容も変わる)。
教材
下の写真が午前のクラスで使用していたテキストであり、初日のレベル分け後に、自分のレベル向けのものを渡されました。
※テキストの表紙。
左上に書いてある「INTERMEDIATE」(中級者)がレベルを表しています。
もちろん、下の写真のように、問題文も説明もすべて英語です。
※テキストの中身。
語彙や文法の説明、練習問題、ちょっとした長さの文章、リスニング問題などが載っており、イメージ的には「国語の教科書の英語版」といったところだと思います。
ちなみに、写真の上の方に新幹線が載っているのですが、おわかりになりますでしょうか?
このように日本に関係のある写真が載っていることがときどきあり、誰かから話を振られたり、自らエピソードを披露したりするきっかけになります。
やる気と英語力があればですが...
午後のクラスでは上のテキストは使わず、基本的には毎回プリントが配られていました。
たいていは何らかの教材をコピーしたものでしたので、講師の人が、その日のテーマを決めて「ネタ本」から持ってきていたのでしょう。
内容は様々で、午前のテキストと同じような形式のものもあれば、クロスワードパズル(たぶん教材としてつくられたもの)が配られ、それを使ってゲーム形式で授業が行われることもありました。
今回はここまでで。
ESEについては、こちらの記事もご覧ください。